【バスケットボールについて】その2
      どうやっていろんなルールができたの?

 ネイスミスさんは、アメリカン・フットボールのはげしさそのままを体育館の中でプレイすることはちょっと心配(しんぱい)だったらしい。体育館の中がグラウンドとくらべてせまいということで"タックル"のようなプレイをしないようなルールを考えたんだ。
 ”タックル”っていうのはボールをもったプレイヤーに体あたりをするように組みつきながらたおして攻撃(こうげき)をさせないようにすることだよ。

 それじゃ、どうしてアメリカン・フットボールに”タックル”があるか考えてみよう。
 それはね、アメリカン・フットボールでは、ボールをもって走っていいからなんだ。だから、走ってるプレイヤーを止めるには、タックルしなければならなかったんだ。そう、せまい体育館の中ではちょっとあぶなそうだよね。

 そこで生まれたのが今でいう「トラヴェリング」というルール。「ボールをもったプレイヤーは走ってはならない」っていうヤツだね。
 走らなければ"タックル"もしなくていいわけだ。
 このことに気がついたネイスミスさんは、思わず指を「パチン」とならしたらしい(これはホントの話。)

 そんなわけで、ネイスミスさんはさいしょにできた13条(じょう)のルールにたどりつくわけだけど、その13のルールの基本(きほん)を次の5つだと言っている。

  (1) ボールを使用する。そのボールは、軽くて、両手で持てる程度の大きさとする。
  (2) ボールを保持して走ることを禁止する。
  (3) ゲーム中は、どんなときであれ、両チームの誰でも、ボールをプレイすることができる。
  (4) 両チームは、コート内のどこでプレイしてもよい。ただし、"身体接触"は禁止する。
  (5) ゴールは水平で、かつ頭上に設置する。

 (2)は、"トラヴェリング"のことだね。 (4)は、"ファウル"についての約束(やくそく)だ。バケットボールでは、あいてにふれないで守ったり、攻(せ)めたりすることが必要(ひつよう)なんだね。
そして、(5)の"ゴールは水平で、かつ頭上に設置する。"というところはすごく意味深いところだ。
 もしも、ゴールが低くて、横向きだと、サッカーのようにショットを思い切り強くすることになりそうだね。ネイスミスさんは、これも体のふれあいを増やしてしまうことになるのではないかと心配だったんだ。
 だから、ふわっと、山なりにショットがされるようにくふうしたわけだね。


 ☆☆☆☆ バスケットはなんの籠(かご)? ☆☆☆☆
 実は、ネイスミスさんが使ったのは、桃(もも)を取り入れするときに使った籠なんだ。そのころはサッカーボールを使っていたんだけど、それが入るのにちょうどいい大きさだったんだね。

 体育館の管理をしている人に「45cmくらいの箱がありませんか?」ってお願いした ら、地下(ちか)の倉庫(そうこ)から桃のかごをもってきてくれた。それを体育館のバルコニーの手すりにくぎで打ちつけたんだって。


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